LGBTの基礎知識
LGBTの基礎知識

LGBTとは
あなたは、「LGBT(エル・ジー・ビー・ティー)」という言葉を知っていますか?
LGBTとは、レズビアン、ゲイ、バイセクシュアル、トランスジェンダーの頭文字を組み合わせたものです。
LGBTは、人口に占める割合が少ないことからセクシュアルマイノリティ(性的少数者) といわれることもあります。
性的指向
Sexual Orientation
性的指向とはどのような性別の人を好きになるか ということです。
それは自然の感情であり、自分の 意思で決めるものというよりは、成長とともに気づくものであるといえるでしょう。

性自認
Gender Identity

性的少数者に対する差別の例

- 「ホモ」「オカマ」「男らしくない」「女らしくない」などとからかう
- 「どこかおかしいのでは」「問題があるのでは」「気持ち悪い」などと噂話をする
- 本人の了承なく、その人の性的指向や性自認について暴露する(アウティング)
LGBT当事者の中には、性的指向や性自認をカミングアウトすることによって、「自分を偽ることなく生きたい」と思っている人が数多くいます。
しかし、「カミングアウトをすると、これまでの人間関係が崩壊してしまうのではないだろうか」、「友人や職場の同僚から否定的な反応が帰ってくるのではないだろうか」と悩んで、カミングアウトできない人たちもいるのです。
LGBT当事者がカミングアウトしやすい職場環境をつくることは生産性を高めることにつながるという指摘がありますが、LGBTや、典型的ではない性別表現を嘲笑したり、からかいの会話が日常的にある環境では、カミングアウトすることは現実的に困難ではないでしょうか。
LGBTである事を告白する事
Coming out
カミングアウトとは、Comingout=“coming out of the closet”のことです。
社会の差別・偏見や周囲の無理解から自分のセクシュアリティを隠さざるを得ない状態を「クローゼットに押し込まれている状態」にたとえ、そこから出て、陽のあたる場所に自分を置く決意をいいます。
カミングアウトは、自分のセクシュアリティを受け入れ、肯定する過程でもあり、自分らしく生きていくための手段の一つです。
しかし、カミングアウトするかどうかや、いつ、誰に、どのように伝えるかは、当事者本人が決めることであり、周囲の人が、カミングアウトを強要するようなことは、決してあってはなりません。

参考資料 法務省人権擁護局
URL http://www.moj.go.jp/JINKEN/LGBT/